教界ニュース

 

ラッツィンガー枢機卿が米国司教団との「調和」言及

 【CJC=東京】妊娠中絶問題で教会の教えに反するカトリック政治家には聖体を授けないという問題でで、米国司教団がバチカン(ローマ教皇庁)教理省長官のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿の指示を無視している、という報道が絶えない中、同枢機卿は、この程出された司教団声明は、自分の意向に沿っている、と語った。
 同枢機卿の書簡は7月9日付け、12日に米司教団会議が公表したもので、司教団が6月18日に発表した声明「政治生活におけるカトリック者」は「聖体を受けるための一般的な原則」と調和したものだ、と述べている。
 司教団声明は、特定のケースで聖体を授与するか否かの決定は、「司教個人の判断に委ねられ」「司教はそれぞれ合法的に異なった判断をすることができる」とするもので、ラッツィンガー枢機卿の指示とは対立するものだ、という推測報道が多かった。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/07/26