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今は昔「米国はプロテスタントが大多数」

 【ニューヨーク=ENI・CJC】米国の長年の特徴だった「プロテスタントが大多数」が現実にはそぐわないのではないか、とシカゴ大学「ナショナル世論調査センター」が7月20日発表した調査が結論している。
 「植民地時代から米国はプロテスタントの国だったが、今年2004年になって最早プロテスタントが大多数ではないことがわかった。自分をプロテスタントと認識する人の数は、近年既に減少していたが、この傾向が続くなら50%も割る。最近のプロテスタントの衰退は、主に若年層の教会離れによる在籍率の低下に原因がある」と調査は指摘する。
 2002年に2650人以上を対象に行った調査では、自分がプロテスタントだと認識する人の数が1993年の63%から52%にまで低下したことがわかった。同時期に無宗教とする人が9%から14%へ増加している。
 プロテスタントの衰退には、非プロテスタント諸国からの移民増大と、プロテスタントとして育てられてる人が減っていることもあり、そのままプロテスタントとしてあり続ける「在籍率」も低下している。1973年から1993年まで、プロテスタントの家庭で育った人の9割がプロテスタントのままで残ったが、現在は83%に止まっている。
 プロテスタントが多数とされる米国だが、教派別に見るとカトリックが最大。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/08/02