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コロンビアで司教誘拐、3日後に釈放

 【CJC=東京】コロンビア・カトリック教会ヨパル教区のミサエル・ヴァッカ・ラミレツ司教(48)は7月24日、司祭3人や市長と一緒に首都ボゴタ北方約350キロのモルコテに平和を訴え司牧訪問中、ゲリラ集団国民解放軍(ELN)に連れ去られた。
 一時拘束の後に司祭たちは、ゲリラ側のメッセージを政府に伝えれば司教を釈放する、との条件で拘束を解除された。
 教皇ヨハネ・パウロ二世は、平和の福音を伝え貧しい人々に奉仕する同司教の誘拐を言語道断な犯罪行為と非難、コロンビア司教協議会も司教の早期解放を強く訴えた。
 同司教は27日になって、誘拐場所の近所で解放された。誘拐直後から警察の捜査網が狭まり、ゲリラ側は司教をグループリーダーのもとに連行することを断念したと見られる。同司教の健康常態は良好という。
 同司教は政府とゲリラ集団ELNの間の和解を模索していた。
 ELNは1989年のアラウカのイェシウ・エミリオ・ハラミジョ司教の誘拐、殺人にも関与したと見られる。2002年には武装革命集団がホルヘ・エンリケ・ヒメネス司教を誘拐、同司教は4日後に政府軍により救出されている。
 この20年間、大司教1人、司教1人、司祭50人以上、修道女3人がコロンビアで殺されている。□

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