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イラクの教会爆破をキリスト教指導者が非難

 【ジュネーブ=ENI・CJC】イラクの首都バグダッドと北部モスの教会で8月1日夕、相次ぎ発生した爆破事件に、世界教会協議会(WCC)のサム・コビア総幹事ら、世界のキリスト教指導者が相次ぎ非難の声明を発表している。
 コピア氏は「爆破という行為は、すべての宗教共同体と人々が調和して生きてゆける民主的な社会としてイラクを再建する努力を損なってしまう」と、2日語った。「宗教共同体であれ、いかなる集団に対してであれ、それらを目標とする暴力に、そしてこの闘争に宗教的な反発を持ち込もうとすることには強硬に反対する」と言う。
 レバノン・キリキアのアルメニア使徒教会カトリコス(全管区長)座のナレグ・アレメジアン主教は、WCCがマレーシアのクアラルンプールで開いた信仰職制委員会に出席中。「キリスト教会が狙われたのはこれが初めてだ。この攻撃を非難すると共に、非常に懸念している。紛争があれば、それを解決しなければならない。米国、国連、すべてが今日の事態を生み出したことに関係しているが、現地の人々、また信仰共同体も同じだ」と語った。
 アンテオケのシリア正教会マル・グレゴリオス・ヨハンナ・イブラヒム府主教は、キリスト者とイスラム教徒が平和のために協力するよう促し「アラブ世界に訴える。それは平和を目指すいかなる計画をも支持出来るからだ。またイラクの人々にも訴える。連帯しなければ問題を解決出来ない。現地の内外で、キリスト者の間で、またキリスト者とイスラム教徒との間で連帯することが非常に重要だ」と語った。□

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