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WCC信仰職制委、マレーシア会議閉幕

 【ジュネーブ=ENI・CJC】イスラム教が優勢なマレーシアの首都クアラルンプールでWCC(世界教会協議会)信仰職制委員会が7月28日から8月6日まで行われた。
 目に見えるキリスト者の一致を求めて努力を続けることを確認した閉幕声明は、「共にに探る必要のある多くの課題がなお存在するが、教会が相互理解の面で前進出来る枠組みが見えて来ており、望みの時が近いことを意識するようになった」と述べている。ただ「諸教会の中で」なお分裂があるとし、それは神学的な相違だけでなく「人間の共同体内部の不和」の反映でもある、とも指摘している。
 信仰職制委は、一致を促進するため諸教会間の神学的対話を推進して来た。
 今回会議では、マレーシアのアブドラ・アーマッド・バダウィ首相(イスラム教徒)が「憐れみ深い神の前に我々は立つことが出来ない。それは我々が分かたれているために、なさなければならないことがあまりに多く残されているからだ」と演説した。キリスト教会の世界最大の組織がマレーシアで会合したことは、今日の世界で一般的な「憎しみと不信の論理に対する力強い意思表明」だ、と言う。
 異なった宗教間の対話が不可欠だ、として同首相は「互いの信仰の自由を尊敬しないなら、重要な対話は可能にならない」と述べた。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/08/10