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独プロテスタントとカトリック教会が将来の一致モデル模索

 【フライブルク(独)=ENI・CJC】ドイツで21世紀初のエキュメニカル(教会一致を目指す)な教会が、南部フライブルグでプロテスタントのウルリッヒ・フィッシャー監督とカトリック教会パウル・ウェルレ補佐司教によって開設された。
 「両派は1996年に教会建設に関して検討を開始、工事は2002年に始まった」と、バーデン福音教会のマルク・ウィッツェンバッハー報道担当は言う。同教会はフライブルクを教区に抱えている。
 両派は同時に礼拝やミサを行え、壁は可動式なので一緒に守ることも出来る。
 1996年にフライブルク・ニュータウンに最初の入居者があった。現在、カトリック2000人、プロテスタント1500人の住民がいる。
 フライブルクのエキュメニカル教会は、有名な「黒森」に接した地域に570万ユーロ(約7億4000万円)の工費で建設された。カトリック、プロテスタント各1人の聖職者が着任するはず。
 「30年にわたって、両派が使用するエキュメニカル・センターや教会が存在した」ことが今回の基盤になっている、とウィッツェンバッハー氏は言う。現在、バーデン地区には両派が使用する教会は12ヵ所、エキュメニカル・センターは4ヵ所ある。
 聖体授与や聖餐式を共同で行う計画はないが、両派とも、ニュータウン計画がある所では、将来の協力のモデルとしてエキュメニカルな教会を設けたいとしている。□

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