教界ニュース

 

WCCが好調のペンテコステ派に追い付くには「変化」が必要

 【クアラルンプール=ENI・CJC】もしも世界中のペンテコステ派キリスト者の成長に即応しようとするなら、世界教会協議会(WCC)は変革が必要がだ。このほどマレーシアの首都クアラルンプールで開かれた、WCC信仰職制委員会で、著名なペンテコステ派神学者セシル・M・ローベック氏がこう指摘した。
 「信仰職制委員会は世界中のペンテコステ派に何ら影響を与えていない」と言う同氏は、米アッセンブリーズ・オブ・ゴッド派の牧師。「ペンテコステ派を招き、その声を聞き、彼らに関心を払うよりは、それを無視する方が簡単だが」と言う。
 WCCは世界最大の教会組織だ。プロテスタント、聖公会、東方正教会などの
342教会が加盟している。ローマ・カトリック教会は、WCCのメンバーでな
いが、教会一致を促進するため諸教会の対話を図っている信仰職制委員会には正式代表を派遣している。
 「しかし、これらの新しい、成長している福音派、メガチャーチ、ペンテコステ派、独立教会などについての問題が提起される場合、意気消沈、落胆して問題を投げ出しがちだ」と言う。
 ペンテコステ派や他の独立教会を無視することは問題だ。それは「予見できる将来、それらは成長し続け、一方でWCCに加盟している教会の多くが減退し続ける。そうなると、信仰職制委員会は、さらに世界教会協議会自体どこへ行くのか」と言うことにある。
 ペンテコステ派は全世界に5億人と推定され、主流プロテスタント各派と聖公会の合計を超えて、ローマ・カトリック教会に次ぐと見られる。「あなた方はそれを認めないかも知れないが、あなた方の教会がそうしたのだ」と言う。
 その後のインタビューで、ロベック氏は、福音派やペンテコステ派がエキュメニズム(教会一致)に反対するのは米国の経験に根差すもので、その姿勢が他国に「輸出された」と言う。
 ロベック氏は、WCCにはキリスト教会一致を模索する中で主要な役割があると確信していたと語った。「私たちは、何か価値があることをする時だ。それは私たち全てに何か負担を強いるものではあるが、挑戦を恐れているべきではない」と言う。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/08/18