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バチカンが「ナジャフ」調停に協力も

 【CJC=東京】イスラム教シーア派の対米強硬路線の指導者サドル師側と米軍の戦闘が続くイラク中部ナジャフの情勢に、バチカン(ローマ教皇庁)は8月17日、休戦調停に向け協力する姿勢を表明した。
 発表された声明では、「シーア派イスラム教徒の聖地であるナジャフにおける戦闘中止をめぐり、闘争の平和的解決への意志が真に存在するという条件の下に、教皇庁は各方面からの仲介の要請に応え、双方の対話に協力することはいつでも可能である」と述べている。
 16日、教皇庁国務長官アンジェロ・ソダノ枢機卿は、要請によっては、教皇庁は停戦のための対話の「世話役」を務める準備があることを示唆していた。
 バチカン放送によると、声明はさらに、イラクの情勢展開について、バチカン国務省はバグダッドのバチカン大使やカルデア典礼総大司教を始めとする司教団と密接な連絡を取り合っている旨を明らかにした。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/08/23