教界ニュース

 

キリスト教対イスラム教の「カフカス大紛争」に発展も=ロシア学校占拠

 【CJC=東京】悲惨な結果を招いたロシア北オセチア共和国の学校占拠事件、武装勢力が北オセチア共和国の小さな町ベスランを標的にした理由は何なのか。チェチェン共和国の独立紛争が、イングーシ、北オセチア両共和国などを含む、民族・宗教・文化が入り組んだカフカス地域全体の対立をあおり「カフカス大紛争」へ発展させるのが狙いではとの見方も出ている。
 北オセチアは人口約70万人のうちオセット人が約50%、ロシア人が約30%。いずれもロシア正教が主流で、地元住民の間にはイスラム過激派への憎悪が生じており、キリスト教対イスラム教の民族対立が先鋭化する可能性もある。
 プーチン大統領は9月4日、ベスランで「北オセチアはロシアの砦(とりで)だ」と語った。さらに「学校占拠の目的の一つは、民族間の敵意の種をまき、北カフカス地方を“爆破”することだ」と語り、チェチェン武装勢力の狙いは対立をあおることにあるとの懸念を示した。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/09/06