教界ニュース

 

反アパルトヘイト闘争の象徴的存在、ベイヤーズ・ノーデ氏死去

 【CJC=東京】ベイヤーズ・ノーデ氏(南アフリカの人権活動家、オランダ改革教会牧師)が9月7日、ヨハネスブルクの介護施設で闘病生活の末死去した。89歳。
 1960年代から反アパルトヘイト(人種隔離)活動を精力的に行った数少ない白人聖職者。ネルソン・マンデラ前大統領と並び、反アパルトヘイト闘争の象徴的存在だった。
 人種隔離の精神的後ろ盾だったオランダ改革教会の指導者で、白人優越主義の秘密結社『ブレーデルボンド』のメンバーでもあったが、60年のシャープビル虐殺事件をきっかけに、反人種隔離活動に参加、教会を追放され、政府から公的な場での演説禁止などの処分を受けた。
 反アパルトヘイト闘争の先鋒だった現在の黒人与党・アフリカ民族会議(ANC)に加わり、1994年には旧白人与党との政権交渉に、ANCから唯一の白人として参加している。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/09/14