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WCCのコビア総幹事が「奇跡の児」を作ったと言う主張を否定

 【ナイロビ=ENI・CJC】世界教会協議会(WCC)のサムエル・コビア総幹事は、ロンドンに本拠を置くケニア人伝道師ギルバート・デヤ氏が、不妊症の女性が神によって身ごもり、「奇跡の児」を作ったと言う主張を否定した。「女性が1年に3回も出産するなどと言った種類の奇蹟を、私たちは世界教会協議会として信じない」と言う。
 コビア氏自身、ケニア人でメソジスト派の神学者。ナイロビで全アフリカ教会協議会が主催した地域教会協議会間の会合に出席した際、9月4日語った。
 事件は英国放送協会(BBC)のラジオドキュメンタリー番組で、子どものいない女性にデヤ氏が祈って妊娠した、と伝えたことで明るみに出たが、デヤ氏の行動は裏に児童売買が隠されているとも指摘されている。
 ケニアの首都ナイロビの行政裁判所は児童売買容疑でデヤ氏に逮捕状を出した。ケニアにいるデヤ氏の夫人はすでに産院から女児を盗み出したとして告訴された、とロイター通信は報じている。しかしデヤ氏はロンドンで、告訴は全て誤りだ、と語った。
 コビア総幹事は「幼児や児童の誘拐売買は最悪の犯罪であり、最高の罰を加えなければならない」と述べている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/09/20