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聖墳墓教会で、管理めぐりまた抗争

 【エルサレム=ENI・CJC】エルサレムの聖墳墓教会の管理を巡っては、共有しているキリスト教各派の間で古くから論争が続いているが、9月27日に一騒動があった。
 ギリシャ正教会、ローマ・カトリック教会、アルメニア正教会、エチオピアとエジプトのコプト教会、シリア正教会の各派は1757年、当時のイスラム教オスマン帝国が認めた「既得権」の下で、それぞれの領域を占有している。
 同日の事件は、4世紀にローマ帝国のコンスタンチヌス帝の母ヘレナがエルサレムに巡礼で訪れたのを記念してギリシア正教会が式典を行っている最中に起きた。
 正教会の行列が、敷地内のカトリック教会の聖堂入り口に来た時に、カトリック側が聖堂への立ち入りを阻止しようとした。その際、正教会司祭がカトリック司祭を殴打し、じゃがいもの袋のように外に投げ出した、とイスラエルの観光ガイド、アビアド・サルシャローム氏が語った。
 警察が現場に駆けつけ、正教会の聖職者4人を逮捕した。その際に警察官を含め、少なくとも5人が負傷した。
 ギリシア正教会側は殴打を否定、事件の責任は管理者のフランシスコ修道会にある、と主張している。□

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