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教皇の新著『記憶とアイデンティティ』、来春イタリアで発売

 【CJC=東京】教皇ヨハネ・パウロ二世の新著『記憶とアイデンティティ』(仮訳)が伊リッツォーリ社から来春発売される。バチカン放送によると10月6日、フランクフルト書籍展で発表された。
 1993年、教皇がカステルガンドルフォで、ポーランド出身の2人の哲学者、クリズトフ・ミカエルスキとヨセフ・テシュナー両教授と交わした20世紀をめぐる会話をもとに、長年構想を暖め続けた結果、まとめられたものという。
 内容は、ナチズム、共産主義など、前世紀の様相・出来事を振り返りながら、現代の民主主義、人類の自由、国家の定義、国家と文化、人権、善と悪の概念などについて哲学的・宗教的考察を展開している。
 『記憶とアイデンティティ』は、公刊された教皇の個人的な著作としては5作品目。今年5月には、教皇のクラクフでの司教時代(1958〜1978年)を回想した『立て、さあ行こう』(仮訳)が刊行されている。□

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