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『ニューエイジ』は教会に欠けている霊性を提供

 【CJC=東京】『ニューエイジ』運動と言えば、キリスト教界では警戒意識が強いが、デンマーク・ルーテル教会のオーレ・スキェルベーク・マドセン牧師は、千里眼、タロットカード占い師など『ニューエイジ』の実践者をキリスト者が非難するのは止めるべきだとして「今日の世界では、霊的指示を求める非常に大きな動きがあるが、それは教会では見つけられない」と言う。
 バンコクの南東140キロにあるパタヤで開かれた世界宣教のための2004年フォーラムで述べたもの。世界宣教のためのローザンヌ会議の呼び掛けで開かれた会議には約1800人の参加者があった。同氏はフォーラムの中で「ポストモダンの世界における宗教的、非宗教的霊性」について議論するグループの招集者。
 ENI通信によると、「ニューエイジ運動は、教会で欠けているものに関する鏡である。それは魂にだけでなく、全人的な幸せにも配慮するバランスの取れた霊性だ」とマドセン氏は言う。
 マドセン氏は2000年以来、デンマークで教会と『ニューエイジ』の間の仲介に努めている宣教師。対話を成り立たせる具体的な方法の一つは『ニューエイジ』の祝祭に参加ることだと言う。しかしオカルトや利己的な自己愛につながる『ニューエイジ』実践は危険だと警告した。ただ人生に神の意思を見出すことを目的とした易断は「受け入れられる」と言う。
 聖書にもそういった事例は多数あり、イエスを十字架につけると、兵士たちがくじを引いてその服を分け合った例もある。
 マドセン氏は、「タロットカードは、私たちの人生で神がどう現わされるかを知る助けとして使える」と言う。「教会にとって大きな挑戦は、至る所にいる悪霊ではなく、人々をイエスの潜在的な弟子と見なすことだ。私が会うすべての人、たとえ悪魔主義者であっても、イエスの潜在的弟子なのだ。その人たちに、私自身の判断の目ではなく、神の目で見て出会わなければならない」とマドセン氏は語った。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/10/15