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独プロテスタント教会が存在さらに明確化図る

 【ジュネーブ=ENI・CJC】ドイツの主要プロテスタント教会は、相互に、また他の社会の組織との接触をより円滑にするため、自らの存在をさらに明確にする、という改革計画をこのほど発表した。
 「すばらしい前進だ。ドイツのプロテスタント教会として、私たちは足並みを揃えなければならない」と、有力指導者の1人、ウォルフガング・ヒューバー牧師は言う。
 ドイツの主要プロテスタント教会のグループである独福音主義教会(EKD)は、実際にはルーテル派、改革派、両者の合同教会など23教会の連合体。そして各教会の領域は、1815年のウィーン会議で決まったドイツ連邦を構成する各領邦とほぼ重なっている。
 提案された改革は、各教会の批准が必要だが、EKDと加盟各派の機構を合理化しようというもの。人材などの資源共有、コミュニケーション促進、共通の方策決定強化などを目指している。またハノーバーのEKD本部に各教会グループの事務所も置く。
 ザクセン教区のアクセル・ノアク監督は、教会員の高齢化と教会税の納入者減少から来る財務事情も今回の改革の理由だが「さらに重要な理由は教会の有り様の問題だ」と語った。
 「私たちが、一つの教会として、またキリスト者として認められようと思うなら、識者に私たちのことを理解してもらわなければならない。1815年以来の教会組織はもう役立たなくなっている」と言う。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/10/15