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「アフリカのキリスト者は伝統信仰の影響受ける」

 【CJC=東京】「アフリカのキリスト者の大多数は伝統信仰の影響受けている。福音による癒しの力をもみ消すために、何が教会で起きているのか」…南アのヨハネスブルグで開催された、ルーテル世界連盟(LWF)セミナーでアフリカ神学専門のイサベル・アパウォ・フィリ氏が10月14日講演した。「アフリカ人キリスト者の大部分が、特に危機に陥ると、自分ではそれと認めないかもしれないが、アフリカの伝統的信仰や習俗に影響を受けている」と言う。
 フィリ氏は『アフリカ有識女性神学者サークル』の世話人を務めている。
 同氏は、キリスト者と結婚した女性の「サンゴマ」(神霊治癒者)が伝統信仰とキリスト教の双方を両立させている例を上げた。「サンゴマ」は教会で権威的な地位にある、と主張すると言う。
 ナイジェリアのブロンヌム・ルーテル神学校のプクマ・ヤクブ牧師は、癒しによる宣教は、神からの賜物であり、教会を活性化し、人々を神の救いという恩寵に導くものだ、と指摘した。教会がアフリカの伝統宗教や『サンゴマ』を癒しの宣教に組み込むべきか否かが問題ではなく、「癒しを無視したり、効果のないものとし、イエスの福音の力を回復するために教会は何をなして来たか、が問題だという。
 参加者の多くは、セミナーが短過ぎたが、有意義であったとし、アフリカ人キリスト者の生き方に直接関係するものだったと感じている。
 ジンバブエの合同神学大学の講師ラインハルト・ベーレル博士(ジンバブエ福音ルーテル教会牧師)は「セミナーは、教会が癒しの宣教に関し自らの能力、賜物、才能を認める勇気を持つべきだ」と語った。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/10/18