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入院中のシン枢機卿、危険な状況脱する

 【CJC=東京】昨年11月にマニラ大司教を引退したハイメ・シン枢機卿(76)が体調を壊し、サンファンの『カーディナル・サントス・メディカルセンター』に入院していたが、ひとまず危険な状況を脱した。同氏の弟ラモン・シン医師が10月13日、『フィリピン・スター』紙に電話で明らかにした。しかしなお集中治療室に留め置かれている。
 マニラ大司教区が発表した声明では、枢機卿の気分は良好で、意識もはっきりしている。「既に話も出来るので、ミサを執行し、枢機卿は聖体を受けた」という。
 マニラ大司教として、シン枢機卿は1986年にはフェルディナンド・マルコス大統領、2001年にはジョセフ・エストラダ大統領を退陣に追い込むのに影響力を発揮した。フィリピン政治の形成に重要な役割を果たしたことで、政治姿勢に批判はあるものの、広く尊敬されている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/10/19