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2009年には女性主教も=英国国教会レポート

 【CJC=東京】英国国教会は11月7日、女性聖職に関するレポートを発表した。レポートは、女性の進出に関する様々な方策を提起する一方、現状を維持することは不可能と警告している。その提案を採用した場合、遅くとも2009年までに女性主教が登場する可能性もある。
 レポートは、英国国教会ではこの10年間、女性を司祭に叙階して来たが、さらに主教にまで女性を任命する場合に教会が考慮すべき一連の条件をまとめたもの。289ページに及ぶレポートは一本化した提案はせずに、様々な選択肢を示している。それには現状維持から、主教職のすべてに女性を叙階する、異議のある教会(パリッシュ)は男性主教の裁治を受ける、女性聖職や男性であっても女性聖職によって叙階された人の権威を認められない教会にはヨークとカンタベリー大主教のもとの組織と並行する別個の組織結成を認める、といったことが含まれている。
 ロチェスター主教のマイケル・ナジル=アリ氏が長となって3年がかりの作業の結果、まとめられたレポートには、すぐさま保守的福音派の過激グループから聖書に反すると糾弾の声が上がったが、教会の女性は歓迎している。
 ナジル=アリ主教は、国教会44教区の中で女性を聖職に叙階した主教39人の中の1人で、初めて大執事に女性を昇進させた。□

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