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ニューヨークのコンロン牧師がエイズを罪に結び付け紛議

 【ルサカ=ENI・CJC】ニューヨークのカリスマ系タイムズスクエア教会のカーター・コンロン牧師が、アフリカ南部で猛威をふるっているHIV/エイズ(先天性免疫不全症候群)を大体に罪の問題である、と宣言したことが、ザンビアの教会指導者の中に紛議を引き起こした。
 同教会は10月下旬、ザンビアの首都ルサカに250人の伝道団を送り込んだが、コンロン氏はルサカ国際空港に到着した際、ジャーナリストに「HIV/エイズは大体が罪の問題だ。なぜなら人々が神の統治から逃れたからで、その結果は常に姦淫であり罪なのだ」と語ったもの。
 これに対し、アフリカ聖書福音教会のピーター・エンドゥロブ監督は、コンロン氏の主張は、HIV/エイズを病んでいる人を恥しめ、差別をあおるものだ、と「神の人(聖職者)が人たちに病気が性交で感染するだけだと信じさせようとするのは間違っている」と非難した。コンロン氏を支持する向きもないではない。ザンビア福音連合代表のポール・ムスス監督は「ナショナル・ミラー」紙とのインタビューで、「罪がHIV/エイズに大いに関係があるということにも、特にそれが広まっていることとの関係があることも間違いではない」と語った。ムスス氏は、HIV/エイズから回復した人のほとんどが「キリスト者であり、神を畏れた人だろう。国勢調査が行われれば、それを立証出来る」と言う。しかし同派のハリソン・スカラ監督は「HIV/エイズを罪の報いだと見るのは間違いだ。私通以外にも伝染経路はたくさんある」と指摘している。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/11/22