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米大統領選に勝利もたらした福音派の関心は同性婚阻止

 【CJC=東京】今回の米大統領選では同性婚の是非が争点の一つになった。そこでブッシュ大統領に勝利をもたらしたのは「福音派」などキリスト教右派。
 福音派は、中絶反対や家族の大切さを米国の価値観として重んじる。今回の選挙の出口調査では、投票者の22%は自らを福音派とし、うち77%がブッシュ氏に投票したという。
 2000年の前回選挙では福音派の投票率は低かった。ところが今回は福音派の教会がフル稼働した感がある。教会で「同性婚に反対するための投票」が繰り返し呼び掛けられた。
 福音派で組織するアーカンソー州リトルロックの団体「家族評議会」のジェリー・コックス議長(52)は共同通信の取材に「イラクも経済も大事な争点。でも、私たちは同じ価値観の人間に投票したかった。それがブッシュ氏だった」と語った。評議会の目的は伝統的な家族重視の価値観を広げることだ。同性婚阻止を旗印にして、メンバーは4年前の6000人から倍増した。
 「歴史上、同性同士の結婚を認めた宗教はない。同性婚を防ぐ大統領を選ぶことが最大の課題でした」とするコックス氏、「次は、中絶を容認した1973年の連邦最高裁判決を覆すため、最高裁判事のメンバーを整えるのが目標。難しいが可能だろう」と語ったと共同通信は報じている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/11/30