【CJC=東京】教皇ヨハネ・パウロ二世は、1204年に十字軍がコンスタンティノープルを攻略した際に持ち帰った聖遺物を東方正教会の指導者、エキュメニカル総主教バルトロメオス一世に返還した。
バチカン(ローマ教皇庁)のホアキン・ナヴァロ=ヴァルス報道担当は、返還を「補償とかカトリック教会の名において許しを請うものではない」ではない、として、教皇の意図が「東西のキリスト者の間に存在する神聖なコミュニケーションの表現」と言う。
遺物は「ナジアンゾスの聖グレゴリウス」と「聖ヨハネ・クリソストモス」のもの。教皇は、1054年以来分裂している東方正教会との関係改良を図っている。□