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「善をもって悪に勝ちなさい」=教皇平和メッセージ

 【CJC=東京】教皇ヨハネ・パウロ2世の2005年元旦の「世界平和の日」に向けたメッセージが発表された。
 カトリック教会は、毎年1月1日を「世界平和の日」とし、戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界が来るように祈っている。
 バチカン放送によると、2005年度平和メッセージの中で、教皇は使徒パウロの言葉、「悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい」(ローマの信徒への手紙12章21節)をテーマとして掲げ、歴史を善と平和に前進させるキリストの愛に希望を持ち、正義・自由・平和に基礎を置いた世界の構築に貢献するよう呼びかけた。
 平和は長く努力の要る闘いの実りであり、悪が善によって打ち負かされてのみ得られるとして教皇は、世界に渦巻く暴力や苦しみ、不正義を前にして、唯一の建設的選択は、「悪を憎み、善から離れないこと」(同12・9)であり、「平和という善」を善をもって推進し、「悪に悪を返さないこと」(同12・17)と指摘した。
 バチカン放送によると、強行は普遍の道徳律の基本原理と共通善の重要性に言及した上で、基本的人権を尊重・推進しつつ、地上の財・資源・技術等を平等と連帯の精神の下すべての人々のために活用し、アフリカ大陸を始め発展途上にある国々の人々に手を差し伸べるべきと、国際社会に訴えた。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/12/24