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伊の学校、歌で「イエス」を言い換え

 【CJC=東京】共同通信が伊紙『コリエレ・デラ・セラ』報道として伝えるところでは、カトリック教徒が大半を占めるイタリアで、イスラム教徒の児童に配慮した小学校教師がクリスマスを祝う曲の中の「イエス(キリスト)」を別の言葉に言い換えて歌っても良いと教えたことに対して保守派政治家が反発し、議論になっている。
 北部コモ郊外の小学校5年の教室で、トルコ出身の移民の児童が2人いたため、同級生が教師に「あの子たちは『イエス』と歌いたくないのではないか」と提案したのが発端。教師は「歌いたくない人は『美徳』と言い換えて歌ってもいい」と教えた。
 これを地元紙が報じたところ、保守政党『北部同盟』が反発し「あまりに多くの学校がイスラム教徒に気を使い、伝統的な歌や催しをやめている」と主張した。
 ただ教室で話し合った結果、トルコ移民の児童2人が「イエスと歌うのは別に気にならない」と話たという。
 この学校では児童400人のうち外国人が2割。イタリアでは公立学校の教室に十字架をかけることなどが法で決められている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/12/24