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スマトラ沖地震:「この世に神はいるのか」とカンタベリー大主教

 【CJC=東京】未曾有の大惨事となったインドネシア・スマトラ島沖地震による津波災害を受け、「私は神の存在を疑う。全てのキリスト者は神の存在を問うべきだ」と英国国教会(聖公会)の霊的最高指導者ローワン・ウィリアムズ・カンタベリー大主教は1月2日付の英日曜紙『サンデー・テレグラフ』に異例の手記を寄せた。
 個人的で率直な内容で、大司教は既に15万人以上の命を奪った大惨事によって信仰がくつがえらないと言うなら「それは間違っているだろう」と述べている。祈りが「魔法のような解決」を提供しないと認め、そして、人間の苦悩に対するキリスト者の回答の大部分は「目前の堪え難い悲しみと荒廃」には役立たない、と言う。
 大主教はそのうえで、「信者たちは生き残った人々と情熱を持ってかかわらないといけない」と訴えた。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/01/10