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スーダン南部の内戦終結、和平協定に調印

 【CJC=東京】スーダン政府と同国南部の反政府勢力スーダン人民解放軍(SPLA)は1月9日、ケニアの首都ナイロビで包括和平協定に調印した。アフリカで最も長い内戦が終結し、南部に暫定的な自治政府が誕生する。
 調印式では、スーダン政府のタハ副大統領、SPLAのジョン・ガラン最高司令官が署名。和平交渉を仲介してきたキバキ・ケニア大統領、ムセベニ・ウガンダ大統領の他、パウエル米国務長官も出席した。
 1983年に北部を中心とするアラブ・イスラム教徒系の政権がイスラム法(シャリア)を導入したことに南部に居住するキリスト教勢力が反発、政府軍と黒人キリスト者らが結成したSPLAが武力衝突を続けてきた。これまでに200万人以上が死亡したとされる。
 ただスーダン西部ダルフール地方でも2003年から「世界最悪の人道危機」とされる別の内戦が続いており、160万人以上の難民が発生している。
 調印式に立ち会ったパウエル米国務長官は「スーダンの人々はダルフールの危機を直ちに止めて欲しい」と強調した。□

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