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アルプスのセントバーナード犬救済に新財団

 【ジュネーブ=ENI・CJC】スイスの基礎はアルプス山脈で遭難者を救うのに活躍して有名になったセントバーナード犬は、世話をしているカトリック修道会に余裕がなくなり、手放すことになったため、その落ち着き先が注目されていたが、スイス国内で引き取り保護する財団が発足することになった。ジュネーブの銀行家ベルナール・ドワッテビユ氏が400万スイス・フラン(約3億5000万円)拠出するという。
 財団は1月にも設立される。ローヌ渓谷のマルティーニ町に博物館を開設するという。
 「この犬は私たちの歴史の一部であることのシンボルだ。そしてその伝承を生かすのは、私たちの義務だ」と、ドワッテビユ氏は現地の日刊紙『ル・タン』に語った。
 現在、セントバーナード犬は高度2500メートルの、イタリアへ通じる峠付近の修道院で飼育されている。これまで200年間で2000人以上を救って来た。とは言え最近の10年間では、遭難者救助には犬よりもヘリコプターの出動が多くなっている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/01/18