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地震津波災害:津波救援が良心を呼び起こすべき、とイエズス会発行の雑誌

 【CJC=東京】スマトラ沖の地震とそれに伴う津波による災害は人類に倫理的責任という問題を突き付けた、とイエズス会発行の雑誌『チヴィルタ・カットリカ(カトリック文明)』1月15日号は、アジアの悲劇が「すぐに忘れられる」危険があるという論説を掲載した。「それは現代人の良心を呼びさます機会であるかもしれない」ので、今回の天災によって引き起こされた人類の苦悩を意識し続けることが重要である、と主張している。
 『チヴィルタ・カットリカ』は、掲載記事がすべて事前にバチカン(ローマ教皇庁)国務省の承認を受けるとされ、そのためバチカンの意向を正確に反映するものと見なされている。同誌は、津波が多くの評論家に、神はなぜ多大の苦しみを許すのか疑問を抱かせた、として「天災に、人間の罪に対する神の罰を見る」ことは誤りだ、と指摘する。□

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