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『トリノの聖骸布』、繊維分析では3000年前のもの

 【CJC=東京】イエスの埋葬時に使われたのではないかとされている『トリノの聖骸布』。試験に取り組んだ研究者は、繊維を新たに分析したところ3000年前のものという結果が出たと言う。
 これまでは放射性炭素年代測定法によって、布が中世のものと1988年に判断されたが、ヘブライ大学の研究者は、布に付着していた花粉と植物の痕跡から、布は8世紀以前のものだと主張していた。
 「この布がイエスの埋葬時に使われたという主張を否定できなくなった。問題の布が埋葬布で、斑点は血痕、織布技術は『博物誌』を編纂した大プリニウス(紀元23〜79)が記録したものと同一だ。ただ布が作られた時代が確定されたとしても、それがイエスという人に使用されたかどうかは科学では分からない」と、レイモンド・N・ロジャース氏が1月28日語った。同氏はカリフォルニア大学ロスアラモス研究所に所属していた。研究結果は科学雑誌『テルモキミカ・アクタ』最近号に掲載された。
 バチカン(ローマ教皇庁)からはコメントは出されず、布の所有者トリノ大司教区当事者にも29日は連絡がとれなかった。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/02/01