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教皇が入院後初日曜の祈り、テレビ中継も

 【CJC=東京】ローマ市内のジェメリ総合病院にインフルエンザのため入院中のローマ教皇ヨハネ・パウロ二世(84)は2月6日正午、日曜日恒例の「お告げの祈り」を、病室の窓越しに行った。1日深夜に緊急入院してから公に姿を見せたのは初めて。病院の10階の窓があき、車いすに座った教皇が姿を見せると、詰めかけた信者たちは「ビバ(万歳)パパ」と歓声を上げた。
 教皇は、ゆっくりと何度も両手をあげ、顔を左右に向けながら右手を振った。側近が「健康を心配してくれている人々への感謝」などを盛り込んだメッセージと、「お告げの祈り」を代読、最後に教皇がかすれた声で一言だけ祝福の言葉を発したが、聞き取れなかった。教皇はパーキンソン病と高齢のため普段から声を出すのに苦労しているが、この日はさらに弱々しい言葉だった。
 教皇は右手で十字を切るように手を振り、約10分間で窓際を離れた。教皇の姿はテレビ中継され、信者が集まったサンピエトロ広場の大スクリーンにも映された。
 バチカン(ローマ教皇庁)は教皇の入院期間について「1週間程度」としている。□

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