【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)が米イエズス会士ロジャー・ヘイト神父の著作「神の徴イエス」には教義上の錯誤がある、と通告したことに司教団の受け止め方は冷静だ。教義・司牧担当のトーマス・G・ウェイナンディ神父(カプチン会)は「私を驚かせるものではない。教理省が、この本を不健全だとするとは予想していた」と語った。司教会議の通信CNSが報じた。
司教会議の教会一致・外宗教問題担当部署の専門家フランシス・タイソ神父は、カトリック教会が対話を推進して来たイスラム教と仏教は、これまでがヘイト神父の著作に示されていた「ポストモダンの立場」を元にしていたことから、対話が後退すると見ている。□