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バチカンが米イエズス会士に神学授業禁止

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)教理省は、米イエズス会士ロジャー・ヘイト神父の著作に「重大な教義上の錯誤」があるとして、同神父がカトリック神学者として教えることを禁止した。
 バチカンの批判は、1999年に発行されたヘイト氏の「神の徴イエス」(仮訳)で、キリストの神性、復活、三位一体、非キリスト者の救いなどを扱ったもの。5年にわたる調査の後に、結論をまとめた長大な通告は、バチカン機関紙『オッセルヴァトレ・ロマノ』2月7〜8日付けに掲載された。
 通告は12月13日付けとなっており、教理省長官のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿が署名している。
教皇ヨハネ・パウロ二世が通告を承認、公表を指示した、とされている。
 教理省は、ヘイト氏の著作が「カトリックに対して、また教会の神への信仰に対し重大な教義的な錯誤」を含んでいる」と指摘した。「結果として、著者は、自らの立場が教義と完全に適合している方法で調整さるまで、カトリック神学を教えることが禁じられる」と、通告は述べている。
 ヘイト神父は電話で「全くコメントするつもりはない」と語った。□

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