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欧州教会が一致促進へ『巡礼』計画

 【ジュネーブ、パリ=ENI・CJC】欧州のプロテスタント、カトリック、正教会は2月7日、3派を結ぶ合同集会への「巡礼」計画を発表した。最初の集会は2006年1月にローマで、続いて1年後にドイツのウィッテンブルグで行う。ウィッテンブルグは1517年にいわゆる「宗教改革」が行われたところ。
 そして07年9月にルーマニアのシビウで欧州エキュメニカル(教会一致を目指す)大会を開催する。ルーマニアは正教会が優勢。大会には各派から合計3000人の参加を見込んでいる。その過程を、欧州の多彩なキリスト教の出会いへの「巡礼」と見立てたもの。
 この計画は、フランスのシャルトルで2月3日から6日まで開いた欧州教会協議会(CEC)と欧州司教会議協議会の合同会議を終えて明らかにされた。
 CCEEは全欧州のカトリック司教を代表する一方、CECは主流プロテスタント、英国国教会(聖公会)、復古カトリック教会、正教会の協議体。計画は両組織の正式な最終承認を待って実現する。
 大会の主題は「キリストの光はすべてを照らす=ヨーロッパの革新と統一への期待」。
 全欧州規模で催されるルーマニア・シビウの大会は、1989年のバーゼル、97年のオーストリア・グラーツに続くものだが、加盟国が25にふくれ上がったEU(欧州連合)の将来に関する議論のただ中に行われる。
 CECのキース・クレメンツ総幹事は「単に欧州連合の拡大だけではなく、欧州がその一致を意識したことはない。欧州のキリスト教基盤について語るだけでは十分でなく、キリスト教が今も生きていることが必要だ」と語った。□

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