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米聖公会の献金12%減少、同性愛支持が影響か

 【CJC=東京】米聖公会の負担金(各教会からの献金)が2004年は12%減少した。EP通信が『シチズンリンク』の記事として伝えた。公然同性愛者ジーン・ロビンソン氏の主教任命以来最初の年度決算として注目されていたもの。
 いくつかの教区では、全メンバーが献金を止めてしまい、また教会ではっきりと任命反対、献金拒否を打ち出したところもある。
 長らく聖公会員であったカーミット・レインマン氏も明確な態度を打ち出すと決めた人々の1人。「私は多くの保守的な教会員と同意見だ。私たちは10セント(約10円)硬貨1枚でも聖公会に与えるつもりはない。人々をだまし続け、多くの人を文字通りその死に導いている全国規模の教会を支える方法など全くない。(教会が同性愛を認めたから)今もHIV陽性で、エイズにかかっている人がいる」と言う。
 レインマン氏の教会では同じ意見の人が多く、もっと福音的な宣教に献金しようとしている。
 ペンシルベニア州シックリーの聖ステパノ教会ジェフ・チャップマン牧師は、負担金支出を差し控えるという教会の決定を神が祝福された、と語った。「私たちの歴史で献金について最も大きな年であった。そして、そのお金は聖公会の価値を表す宣教のために、本当に透明で責任ある方法で誠実に監査されている」と言う。
 米聖公会は年度決算はまだ出ていないものの、12%の収入不足を自由派の教会が補ってくれるよう望んでいる、と言う。
 保守派の『米アングカン協議会』のデヴィッド・アンダーソン氏は、米聖公会が疲労の色を見せている、と語った。
 400万ドル(約4億1000万円)の赤字を解消するため、聖公会は分離教会の財産を差し押えた。「公表された数字を見て、多くの教区が負担金を削減したことが分かった。2005年度分の予約を全くしていない教区も多い」と、アンダーソン氏は言う。
 同氏は、同性愛問題で聖公会を離脱する教会が次の年には100個所に上る、と予想している。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/02/28