教界ニュース

ニュースを友達にも教える

米連邦最高裁が『十戒』掲示の是非を審理へ

 【CJC=東京】米EP通信によると、米連邦最高裁判所は、裁判所、市役所、公園など全米の公共施設4000個所以上にある『十戒』掲示を取り除くことの是非をめぐる審理に取り掛かることになった。最高裁の判決次第では、はすべての公共資産に、宗教性の再検討を迫るものになる。
 審理の焦点は、テキサス州議事堂構内にある巨大な碑と、ケンタッキー州裁判所の掲示。世論調査のほとんどは、『十戒』掲示を容認している。連邦国司法省と26州の検察当局も掲示支持だ。
 AP通信は、最高裁がこの問題に関して有力なキリスト共同団体の意見をほとんど聴取していない、と報じている。
 南部バプテスト連盟の報道担当者は、活動家グループが十誡掲示の維持で活躍することは把握しており、それを支援するよう依頼はされていない、と語った。カトリック司教会議は、これで教会の利益が直接損なわれることはないと見ている。加盟教派の意見がさまざまなので、米キリスト教協議会は態度を明確にしていない。
 しかしキリスト者全部が十誡問題に関して完全に沈黙しているわけではなく、十誡掲示が米国の倫理的法的な伝統を維持している、という主張もある。
 フロリダ州オーランドにある『リバティ・カウンセルのマシュー・ステイヴァー氏は、公聴会で十誡掲示を支持の論陣をはることにしている。
 AP通信によると、ステイヴァー氏は法廷が、宗教の不法な設立と「憲法が保護している、政府の信仰認知」を見分ける必要がある、と考えている。□

 【CJC=東京】米連邦最高裁判所は3月2日、国有財産に『十戒』の表示を巡る審理を開始した。
 テキサス州オースチンの州議事堂構内にある巨大な碑と、ケンタッキー州マクレアリー郡とプラスキ郡の郡庁舎にある掲示について審理は独立して行われるが、判事は、表示を命令した政府当局の動機、訳文の差、掲示の合憲性を評価する基準などを問題としている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/03/08