教界ニュース

ニュースを友達にも教える

教皇退院、『聖週間』をバチカンで

 【CJC=東京】ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世(84)は3月13日夕、気管切開手術を受け入院中のローマ市内のジェメッリ病院を退院した。バチカン(ローマ教皇庁)国務長官のアンジェロ・ソダノ枢機卿と聖心大学のロレンゾ・オルナギ司祭が付き添った。ワゴン車の助手席に座った教皇は、少し開けた窓越しに沿道に詰め掛けた市民や観光客に手を振りながら、数千人が集まったサンピエトロ広場を通り、約20分でバチカンに戻った。
 教皇はこの日、日曜恒例の祈りの行事に参加し、最後に病院の窓から「兄弟姉妹たち、来てくれてありがとう」などと、集まった信者らに直接語りかけた。
 2月24日に手術を受けた教皇は、発声と呼吸のリハビリ中。復活祭(3月27日)とその前の1週間(聖週間)をバチカンで過ごしたいとの意向が強く、医師団がバチカンでの療養に同意、退院日を検討していた。
 バチカン放送テレビは11日、ローマ市内の病院に入院中の教皇がミサで声を出す様子を映したビデオを公表した。定期訪問のためバチカンを訪れているタンザニアのポリカルプ・ペンゴ枢機卿と同国司教協議会会長セベリン・ニウェムジズィ司教を迎えられ、病室の隣の礼拝堂で共にミサを。2月24日に気管切開の手術を受けて以来、教皇が公の場で声を出したのは初めて。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/03/15