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ブッシュ政権の予算は『不当』と、米教会指導者

 【ワシントン=CJC】米国の主流プロテスタント5派指導者は3月8日、記者会見でブッシュ政権の2006年度予算を『不当』なもの、として非難した。
 米長老教会(PCUSA)のクリフトン・カークパトリック議長は予定していた記者会見には出席せず、ルイビルの本部で、反対の意向を明らかにした。同氏はファーストフッドの大手『タコビル』不買運動終結への準備に当たっていたもの。
 記者会見では、同派のワシントン事務所長エレノラ・ギディングス・アイヴォリー氏が、カークパトリックが準備した声明を代読した。
 共同声明を発表したのは、長老教会、合同キリスト教会、福音ルーテル教会、合同メソジスト教会、聖公会。
 声明で各派指導者は、良識ある全ての人に、大統領の予算案へ一致して反対するよう訴えた。
 聖公会のフランク・グリズウォルド総裁主教はルカによる福音書のラザロの物語を引用した。できものだらけの貧しいラザロは、金持ちの門前に横たわり、その食卓から落ちる物で腹を満たしたいと思っていたが、その願いは無視されるというもの。2人が死ぬと、ラザロは天国に、そして金持ちは地獄に行く。
 「この話でイエスは、経済不正を犯すことが、最も重い罪であると明らかにした」と、グリズウォルド主教は言う。
 声明で教会指導者は次のような指摘をしている。
 「多くのアメリカ人のように、私たちは信仰のレンズを通して日刊紙を読む。そして不正を見つけた時にそれを指摘することは私たちの義務である」
 「ブッシュ大統領が議会に送った2006年度の連邦政府予算は不当である。金持ちには多く、ラザロには少ししか与えない」
 「私たちは加盟教会始め諸教会のメンバー、他の信仰の人たち、さらには正義を行おうとする良心を持つ全ての人たちに、この予算反対に協力するよう呼びかける」
 「そして、神が「貧しい人に福音をもたらす」ために油をそそがれた、と宣言して2000年前に宣教始めた方の精神が込められた経済政策に、共に取り組むよう呼びかける」□

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