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バチカン機関紙がシャイボさんの尊厳死判決を非難

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』は、米フロリダ州の植物状態にある女性テリ・シャイボさん(41)の尊厳死を認めた判決を非難した。
 フランチェスコ・ヴァランテ署名の記事は、脳損傷を受けた女性の問題が政治的、法律的な争いによって複雑にされたが、問題の本質は「1人の女性が飢えと渇きで死にかかっている」ことだ、と指摘している。 記事はさらにシャイボさんが、単なる医療ではなく、苦痛緩和医療も否定されたのだ、と主張、生きながらえる価値がない人生だ、という判断をあえて行う人の「優生学的な精神状態」を非難した。また「病気の時も健康な時も、彼女を愛し敬うと一度は誓った夫」にも批判の目を向けている。
 そして、テリ・シャイボさんの死の「緩慢な、激しい苦痛」が「人類の苦痛」の徴なのであろう、と結論している。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/03/28