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教皇、『十字架の道行き』にバチカンの礼拝堂から参加

 【CJC=東京】カトリック教会では3月25日はキリストの受難を記念する『聖金曜日』。同日夜、ローマ市内の遺跡『コロッセオ』で『十字架の道行き』が行われた。
 バチカン放送によると、教皇ヨハネ・パウロ二世は、バチカン宮殿の礼拝堂で祈られ、バチカンとコロッセオから交互に中継が行われた。
 『十字架の道行き』は、キリストの受難を黙想しながら行う信心業。イエスが死刑の宣告を受けてから、十字架上で最後を遂げ、墓に葬られるまでの過程を、14場面に分け、各所ごとを黙想し祈る。
 祈りの先導はカミッロ・ルイーニ枢機卿によって行われ、スマトラ島沖地震・津波の被災国や、スーダン、聖地などからの参加者らが代表として十字架を担った。
 道行きの開始に、教皇のメッセージがルイーニ枢機卿によって伝えられた。この中で教皇は「キリストの身体である教会のために、私はキリストの苦しみの欠けたけたところを私の肉体において補う」という使徒パウロの言葉と共に、自身の苦しみを神のご計画の実現と御言葉の広がりのために捧げたいと述べ、すべての参加者に祝福を送った。
 道行きの最後、14番目の部分であ、コロッセオ会場で十字架を担うルイーニ枢機卿に合わせて、教皇は礼拝堂の中で自ら十字架を高く掲げられ、共に道行きを締めくくった、とバチカン放送は伝えている。□

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