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教皇の復活祭メッセージをソダーノ枢機卿が読み上げ

 【CJC=東京】教皇ヨハネ・パウロ2世(84)は復活祭の3月27日、恒例の復活祭メッセージを国務省長官のアンジェロ・ソダーノ枢機卿が読み上げる形で発表した。メッセージで教皇は、流血の続く中東やアフリカでの平和達成と、貧困や飢えに苦しむ人々への共感を求めた。
 同日正午、メッセージが読み上げられた後、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場に集まった数万人の信者らに約10分間、窓に姿を見せた教皇は、時折苦しげな表情を見せながらも十字を切り、手を振った。教皇の口元へマイクが向けられると、教皇はメッセージと思われる紙に目を落とし口を開いたが、呼吸音しか聞こえなかった。信者らは拍手で応え、涙ぐみながら回復を祈る姿も見られた。
 2月24日に気管切開の手術を受けた教皇は、3月13日の退院以来、公式の場では一度も声を出していないが、復活祭のために発声訓練を行っていた模様。例年、60カ国語で祝福のメッセージを送っていた。教皇は今年、復活祭前の一連の行事を78年10月の即位以来、初めてすべて欠席した。地元イタリアのメディアは、半流動食でしか食事が出来ないなど、病状が悪化していると伝えている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/03/28