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教皇死去の報に、世界各国で追悼と功績を称える声

 【CJC=東京】教皇ヨハネ・パウロ二世死去の報を受け、世界各国で追悼と功績を称える声が上がっている。
 教皇の母国ポーランドでは、労組「連帯」の書記長として自由化を推し進めたワレサ元大統領が、同国出身の教皇の存在が、東欧革命の実現にはかりしれない影響を与えたとコメントした。
 米国のブッシュ大統領は2日、「ポーランドの民主化革命は東欧を席巻し、歴史の流れを変えた」と、教皇の歴史的役割を高く評価する声明を発表した。
 英国ではバッキンガム宮殿から同日夜、エリザベス女王が「深い悲しみ」を抱いているとの声明が発表された。ブレア首相は、教皇が生涯にわたり「社会正義の立場を取り、被抑圧者の側についた」と称賛、「際立った信念、尊厳と勇気の持ち主だった」と評価した。
 フランスのシラク大統領は「カリスマに溢れ、揺るぎない信念と情愛に満ちた教皇は、福音のメッセージを世界に伝え、国際社会にかつてないほど響き渡らせた」と称えた。
 アナン国連事務総長は、教皇が国連を大いに支持していたことに感謝し「私と同様に、戦争においては全員が敗者だと感じていた」と述べた。
 イスラエルのペレス副首相は「教皇の行動と言葉は、カトリックとユダヤ教徒の関係を激変させ、ユダヤ差別に対する戦いに大きな影響を与えた」と称えた。
 パレスチナ自治政府のアッバス議長は「教皇はパレスチナ人の権利、自由と独立を擁護された」とコメントした。
 22カ国・機構が加盟するアラブ連盟は、報道官が「パレスチナ人をはじめ、世界中の抑圧された人々を支援し続けた、その高貴な姿を決して忘れない」と述べた。□

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