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新教皇選出に向けバチカンは箝口令

 【CJC=東京】新教皇選出に向けて、バチカン(ローマ教皇庁)は4月9日、マスコミに対して箝口令(かんこうれい)を敷くことを明らかにした。
 ナヴァロ=ヴァルス報道担当は、9日から始まる9日間の正式な服喪期間中、枢機卿たちはマスコミの取材を受けないことにすると発表した。記者会見にも出席しないという。枢機卿たちは服喪後、18日からの教皇選出会議(コンクラーベ)に出席する。これまでと同様コンクラーベ中は外部との接触が一切禁止される。
 同報道担当によると、教皇選挙権をもつ80歳未満の枢機卿117人のうち、フィリピンのシン大司教とメキシコのスアレス大司教の2人が健康上の理由からコンクラーベ欠席を表明しているので、115人の投票で教皇が選ばれることになる。
 葬儀から一夜明け、ローマ市内は落ち着きを取り戻し始めている。約400万人近くの巡礼者や弔問客の多くは帰途についた。サンピエトロ広場では、教皇の写真やろうそくなどが撤去され普段通りの光景が戻りつつある。バチカンはイタリア政府とローマ市の協力に感謝の意を表明した。サンピエトロ大聖堂は観光客などのために再開された。故ヨハネ・パウロ二世が埋葬された地下納骨所も近く開放される。
 イタリアの消費者団体のまとめによると、死去前後から葬儀にかけ延べ500万人以上が訪れたローマ市には約1億ユーロ(約140億円)以上が流入したと見られる。□

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