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台湾総統が教皇葬儀に参列発表、「断交」に歯止め?

 【CJC=東京】台湾当局は4月6日、陳水扁総統が教皇ヨハネ・パウロ二世の葬儀に、教皇庁の招待で参列する、と述べた。イタリア政府が入国ビザの発給に合意したもの。台湾総統のバチカン訪問は初めて。総統には外交部長(外相)、台湾カトリック教会指導者らが同行する。
 バチカンは欧州で唯一、台湾と外交関係を維持しているが、陳総統の葬儀参列に中国が強く反発するのは必至。中国政府は7日、教皇の葬儀に政府代表を派遣しない方針を明らかにした。
 5日付けの香港紙『星島日報』などによると、香港カトリック教会の陳日君主教は4日、香港で行われた教皇追悼ミサの際、記者団にバチカンが中国との外交関係樹立に向け、台湾と断交する方針を決定したと語っている。陳主教は「台湾教区主教もバチカンの方針を理解している」と述べた。
 中国外務省の秦剛報道担当は5日の定例会見で「報道に注意を払っている」と述べ、バチカンとの外交関係樹立の条件として「バチカンが台湾と断交し、宗教の名によって中国の内政に干渉しないという原則は一貫している」と強調した。劉建超副報道局長は3日、教皇が以前、植民地支配などキリスト教徒の過ちを中国政府に謝罪したことについて「中国とバチカンの関係改善に有益だった」と評価している。□

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