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米国の教会は変革を迫られる

 【CJC=東京】米キリスト教専門通信『アガペプレス』が伝えるところでは、米国人の宗教信仰、それに基づく行動基準やモノの見方といったものはここ十五年間ほとんど変わっていない。
 全米で成人1000人を対象に調査に当たった『バーナ・グループ』のジョージ・バーナ氏は、調査結果を『教会情勢2005』にまとめた。それによると、牧師や教会指導者が直面している問題が数多くあることを示している、と言う。
 『教会情勢2005』は約50の指標を採用している。教会出席者数、教会から離れた人の数、祈り、献金、信仰の核心などが含まれている。
 調査の結果、聖書を読む例が微増した、福音派キリスト者が人口の7%を占めている比率は、同グループが調査を始めた10年前から変わっていない、などが分かった。さらに調査は、教会出席者数、神性に関し聖書的な見解を持っている人の減少、も描き出した。
 全体的に見て、成人の9割以上が特定の週に、何らかの形で信仰に関係した活動に関わっている。「伝統的なまた集会型の教会に出席する人が減っている一方、『家の教会』とか街頭宣教に参加する人は増加している」とバーナ氏は言う。そこで教会は人々の生き方において絶えざる変革を引き起こす方向に路線を変えなければならないことを調査は示している。
 同氏はさらに次のように指摘している。
 宣教の最大の課題は、何が成功なのかということにどう取り組むか、である。成功を教会出席者数、教会会計、教会活動、教会の職員、敷地の広さ、会堂の規模などで評価する現在の型を壊さなければならない。イエスはそのようなもののために死なれたのではない。彼は人の生き方が完全に変えられ日々あらゆる時に彼にならうようになるために死んだのだ。
 個人の生き方にそのような変革をもたらすためには、危険を覚悟した教会の「攻撃的」なリーダーシップが必要だ。単にこれまでのやり方をいじくり回すのは、的はずれで無責任だ。
 人々の信仰や行動に真の変革が欠如しており、安楽な宗教の安楽なやり方や見解に慣らされたただなかで、方向の変革と霊的成長へより急激に取り組むことが必要だ。□

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