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同性愛牧師めぐり米合同メソジスト教会内の対立激化

 【CJC=東京】実践的な同性愛者が聖職に就くことは認められるか、米合同メソジスト教会内の対立が激化している。今年10月に予定されている同派教規則委員会の判断が注目される。
 同派東ペンシルベニア年会審判所は2004年12月、実践的な同性愛者が聖職に就くことは教会規則に抵触するとして、フィラデルフィア・ジャーマンタウン第一合同メソジスト教会のアイリーン・エリザベス(ベス)・ストラウド副牧師(34)に聖職認可証の返却を求めた。同性愛者であることはキリスト教の教義と相容れない、という同派の宣言に抵触すると7票対6票で判示したため。
 聖務執行は出来ないものの、ストラウド牧師は一般信徒として「副牧師」を続けていたが、同派北東上訴審判委員会が4月29日、認可証返却の要求は誤りだったと判定、返却命令を無効とした。
 これに対し、東ペンシルベニア年会議長のマーカス・マシューズ監督は5月3日、ストラウド牧師に対する判定は正しかったとして、問題を同派教規委員会に提訴する手続きを取るよう指示した、と語った。教規委員会は同教会が隔年開催する教会総会期間中の10月26〜29日にテキサス州ヒューストンで行われる。
 5月3日、ストラウド牧師は、同派の通信に、同日朝マシューズ監督と会ったと語った。監督は、認可証の返却と、復職を伝えたが、ストラウド牧師は、問題が決着するまでは、受けないと辞退したという。□

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