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「中国プロテスタントは全ての人に益となる信仰示す」

 【アテネ=ENI・CJC】人口が世界最大の中国の教会指導者、中国基督教協会のカオ・シェンジェ総幹事は5月10日、アテネで開かれた『世界宣教会議』で、中国のプロテスタント1600万人の使命が、かつては国家統一の観点からキリスト教を排除した社会に「神の愛を示し、すべての人のために益となること」だと述べた。
 「アテネへは最初の訪問で、また『世界宣教会議』への参加も今回の会議が初めて」として、同総幹事は今回の代表団3人の出席が歴史的なこと、と指摘した。
 会議の主題である癒しと和解に触れて、同総幹事は、中国のキリスト者が取り組むべき課題は、宣教と伝道に関して明白に中国の立場を見出すこと、と述べた。同総幹事は、基礎教育、社会的な証し、神学的思考の変革などにより実現する、と語った。
 世界中のキリスト者の支援と祈りを歓迎するとして、同総幹事は、中国の教会が掲げる「三自」原則(自治、自養、自伝)に反する国外の教会との宣教関係が中国の長期的な発展を阻害した、と指摘した。
 「伝道は、その宣教方法が福音の真理にそぐわなければ、目的を達成出来ない」と、同総幹事は説明する。中国のキリスト者が自身の中での一致とカトリックを含め他の宗教との平和な関係を求める必要性を強調した。
 国家の規制と非公認の『家の教会』が多数存在することに関しての質問に答えて、同総幹事は、宗教の自由が保全と安定の双方を保証するためには法的な枠組が必要だ、と語った。
 中国基督教協会は、三自原則の理解者だけではなく、中国のすべてのキリスト者を、特に聖書の宣教を通して、支援することを目指している、と言う。
 中国のプロテスタント・キリスト者は中国基督教協会は1600万人としているが、実態は5000万から7000万人との推定もある。□

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