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インドネシア・スラウェシ州で爆破事件、死者20人以上

 【CJC=東京】インドネシア国営アンタラ通信によると、同国東部スラウェシ州テンテナ市の市街地で5月28日朝、15分間隔で2度爆発する事件があった。カラ副大統領は同日、記者会見で死者が22人、負傷者が約40人に上ったことを明らかにした。
 スラウェシ島では1998年からイスラム教徒とキリスト者の抗争が続き、2001年に平和宣言が発せられるまでに、暴力行為で約2000人が死亡した。その後もイスラム勢力によると見られる事件が散発している。一方、5月中旬以降、ジャカルタなどでイスラム過激派『ジェマー・イスラミア』(JI)によるテロ計画への警戒が強まっており、スラウェシ州には、JIから分派した組織が拠点を置いているとの情報がある。カラ副大統領も、テロ目的だった疑いがあるとの見方を示した。テンテナは住民の大半がキリスト者で、過激派が宗教対立をあおるために標的にしたとも見られる。
 今回の攻撃により、イスラム教徒とキリスト者の間の暴力抗争が新たに起きる可能性が出てきた。インドネシア総人口2億2000万人の約85%はイスラム教徒。□

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