教界ニュース

ニュースを友達にも教える

英キリスト教医科連盟が病院の聖書禁止に反発

 【CJC=東京】病床に国際ギデオン協会が配布する聖書を置いてはいけない、と英レスター大学が運営する3病院で決めたことが論議を呼んでいる。聖書を置くと、他宗教の患者を差別することになるから、との理由だ。
 別に、聖書がMRSA(抗生物質メチシリンに耐性を獲得した黄色ブドウ球菌で、創傷感染、呼吸器感染、消化器感染の原因菌)感染を広げる可能性がある、との理由も上げられている。BBC放送によると、ベッドからは除いても、病棟内に保管することを病院側は考えている、と言う。
 英キリスト教医科連盟(CMF)のピーター・ソンダース総幹事は、MRSK感染の危険性は非常に低く、病院が新聞や図書室の本や一切の紙類を病床に置いてはいけない、といった極端な事態にもつながる、と指摘した。そのような禁止は、霊性と健康との結びつきに対する無知をさらけ出すもの、と批判している。
 医療専門誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』に掲載された最近の主要な研究には、宗教信仰(特にキリスト教信仰)が健康へ良い影響力を持っていることを示したものもある。より長い寿命、より少ない病気、より良い肉体的精神的な健康、手術からの回復などが、宗教信仰から自然に発生しており、それは医療当事者が処置後の状況改善のために切望しているものなのだ、と主張している。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/06/13