【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は6月9日、国際ユダヤ教委員会諸宗教協議会(本部=ニューヨーク)の使節団と会見した。
第2バチカン公会議文書の一つ、『キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言(諸宗教宣言)』発表から40周年を記念して行われたもの。
バチカン放送によると、教皇は、ユダヤ教とキリスト教の両共同体の複雑で時に痛ましい歴史を振り返り、ホロコーストの悲劇は決して忘れてはならないと強調した。
そして、両宗教の相互理解と和解を目指す第2バチカン公会議の精神にのっとり、またユダヤ教徒との関係を大きく向上させた教皇パウロ六世とヨハネ・パウロ二世の足跡に従いつつ、調和のもとに和解した世界の構築を求め、対話促進の道を歩みたいと述べた。□