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WCCが「宗教間対話の危機」会議

 【ジュネーブ=CJC】キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、仏教、ヒンズー教などの宗教指導者や、学者、人権運動家など130人以上が参加して「宗教間対話の危機」に関する国際会議が、世界教会協議会(WCC)が主催して6月7〜9日にジュネーブで行われた。
 会議は、現代社会が抱える問題に立ち向かうための共通項を見出そうとするもので、参加者は全世界規模の宗教間対話から共通の行動へ進むことで合意した。対話という文化を助長するための教育、訓練もそれに含まれる。そのためには国や地域レベルで、歴史的な痛みを癒やすことや、新たな組織やネットワーク、行動計画などを作成することが実際的だ、と推奨されている。
 「謙遜と希望の実現としての宗教間対話の再構築は、より大きな信頼を打ち立てる道を示す。共にこの危機を捉え、それを、正義と思いやりと平和に満ちた未来に私たちを導く“信仰の巡礼”に変えて行こう」との結論に参加者は達した。
 WCC指導者は、宗教間の対話と理解に深く関わった今回の会議が「画期的な事」としている。サムエル・コビア総幹事は「他の宗教との対話はWCCにとって重要となった。協働するならば希望へ向かう努力が効果的になり成功する。全ての人が尊厳があり豊かな生活を体験できるような、可能性のあるより良い世界への望みを再び持てるように、皆でなれる」と語った。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/06/13