【CJC=東京】前ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世(84歳で死去)を「聖人」とするため、バチカン(ローマ教皇庁)が6月28日から、その前段となる列福調査を正式に開始する。毎日新聞が報じた。
列福調査は原則として死後5年経過しないと始められないとされてきたが、4月2日の前教皇死去後、「早く聖人に」という声が沸き起こり、教皇ベネディクト十六世は規定を免じ、速やかな列福調査開始を6月3日許可している。
調査開始の式典が28日夜、ローマのサンジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂で営まれる。
列聖された最後の教皇はピオ十世(在位1903〜14年)。ピオ九世(同1846〜78年)とヨハネス二十三世(同1958〜63年)は現在、列聖調査中。□